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MOVIE主にビブラートを題材にお話しさせていただきます。

CASE6

主にビブラートを題材にお話しさせていただきます。

解説のポイント
  • ビブラートをどの音の高さでも無理なく掛けられるかどうかが、健康的な発声の目安になります。
  • ビブラートの掛かった声は音楽的に聴こえます。
  • メロディを直線的な単音の連続ではなく、大きな曲線と捉えることが大切です。曲線のうねりの中に、ビブラートも含まれます。
  • あえてビブラートを使わない歌唱スタイルもありますが、その際も曲線的な音の表現は必要です。
  • 多くの楽器において、美しく音楽的な響きには【自然な強弱】【音から音への滑らかな移動】【単音を表現する際の音程のわずかな上下】といった、直線では表現できない動きが含まれます。
  • ビブラートは、音楽的な、つまり曲線的な音楽表現の基礎になります。

インストラクターのコメント

この動画では主にビブラートを題材にお話しさせていただきましたが、実は途中で出てきた「曲線的に音を捉える」というキーワードこそが一番お伝えしたかったことになります。
なぜなら、それが歌の良し悪しの印象を左右する最も大きな要因だからです。(※音程やリズムが合っている前提でのお話です)

「曲線的に音を捉えた歌唱」のイメージを掴むために、まずはその逆、直線的な歌唱がどんなものかを考えてみましょう。
簡単にいえば、直線的な歌唱とはボーカロイドのような機械的な歌い方のことです。
ピアノで全く強弱をつけずにフレーズを弾くことでも、同じような雰囲気が再現できますね。
一方で、ヴァイオリンの音色を想像してみてみださい。
多くの場合、各音には出だしから終わりにかけて自然な強弱がつき、ビブラートが掛かり、
音と音の間は滑らかに繋がって音程がスライドするようなニュアンスを含んでいるのではないでしょうか。

人間の歌声というのは、ピアノよりはヴァイオリンに近いもの

僕は人間の歌声というのは、ピアノよりはヴァイオリンに近いものだと考えています。
上に挙げたような自然な音の強弱や揺れを取り去ってしまうと歌唱はぶっきらぼうになり、上手く聞こえないどころか真剣に歌っていないように聞こえてしまうのです。
ビブラートを使わなかったり、音量の強弱を用いないにも関わらず歌がとても上手なシンガーも沢山いますが、そんな方達の歌唱をよく聴いてみましょう。
ところどころ音程をしゃくり上げたり、逆に上から滑り落とすことで曲線的な音の流れを作り出しているのが分かると思います。
それに加えて、声という楽器では発音の仕方や息遣いなども音楽的な表現に直結します。
上手な歌手がさりげなく歌っているように聞こえても、そこには多彩な表現技法が隠れているのです。

スピーキングにおいて、言葉の伝え方、届け方のことを「デリバリー」と呼びます。

スピーキングにおいて、言葉の伝え方、届け方のことを「デリバリー」と呼びます。
デリバリーを意識せずに喋ってしまうと、話し手の熱意や真剣さ、あるいは心遣いなどが聞き手に伝わらないことが多いため、声のトーンや抑揚が大切な要素とされているんですね。
歌唱においては、スピーキング以上に適切なデリバリーが求められます。
素の声でメロディと歌詞をなぞるのではなく、人の心の琴線に触れるような音色で歌う必要があるのです。
この、聴き手のハートに語り掛けることができる声のことを、僕は「音楽的な声」と呼んでいます。

安定したビブラートを手に入れることが、音楽的な声で歌うことの第一歩です。

安定したビブラートを手に入れることが、音楽的な声で歌うことの第一歩です。
動画でお話しした二つの掛け方のイメージを参考にしながら、ぜひ美しいビブラートを手に入れていただきたいと思います。
棒読み歌唱から脱却して、聴く人を感動させてしまいましょう!

解説しているインストラクター

金子 恭平
金子 恭平
小学生の頃より地元、仙台のダンススクールに通い、ライブやコンテスト等に参加。当時、日本最大のダンスコンテスト「DANCE DELIGHT」では、東北大会で数十組の参加チームの中を勝ち抜き優勝。
2000年、第13回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて、史上最年少で審査員特別賞を受賞(当時13歳)。
ダンスヴォーカルユニットFLAMEのメンバーとして2001年にライジングプロダクションからデビュー。メインボーカルとして活動。
FLAMEから離れた後、様々な経験を経て、現在ではギターとピアノの弾き語りを中心に全国で活動中。他アーティストへの楽曲提供や振り付け等も行っている。
2018年、自身のデビュー経験や、ボイストレーニングの経験を提供すべくVTチームに合流。

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